これまでの回想を読んでいたら本当に登山ブログなのか怪しく思えてきたので、長期縦走の出発までに考えていたことを整理しておく。
1. 行程について
全8泊9日の行程だが、最初の一日は山の中で寝るのみ。
また、行程中に予備日を一日入れてある。
実質6泊7日の行程にした。
コースタイムは山と高原の地図に記載のものをそのまま記載している。
9月21日(1日目) | 移動日&前泊 北沢駒仙小屋でテント泊 (ct : 0H 0MIN) |
9月22日(2日目) | ☆甲斐駒登頂 登り:直登コース 下り:摩利支天に寄って仙水峠経由 北沢駒仙小屋でテント泊 (ct : 7H 25MIN) |
9月23日(3日目) | ☆仙丈ケ岳登頂 仙塩尾根を縦走 両俣小屋でテント泊 (ct : 9H 20MIN) |
9月24日(4日目) | ☆北岳登頂 登り:左俣沢経由 北岳山荘でテント泊 (ct : 6H 45MIN) |
9月25日(5日目) | 予備日 北岳山頂で団長と合流 北岳山荘でテント泊 (ct : 0H 0MIN) |
9月26日(6日目) | ☆間ノ岳登頂 三峰岳経由で仙塩尾根縦走 熊ノ平小屋でテント泊 (ct : 3H 40MIN) |
9月27日(7日目) | ☆塩見岳登頂 熊ノ平小屋でテント泊 (ct: 10H 45MIN ) |
9月28日(8日目) | ☆農鳥岳登頂 大門沢小屋でテント泊 (ct : 8H 40MIN) |
9月29日(9日目) |
奈良田で下山 |
コース選定をする際に意識した点
- 南アルプス北部の人気の山は全て登ること
→甲斐駒ケ岳、仙丈ケ岳、北岳あたりは必ずこの機会に抑えたかった。 - 白根三山の縦走路を全て歩くこと。
→twitterで知り合った方が「標高3,000mを紡ぐ、天空の散歩道」だと言っていて、かっこいいと思ってしまった。 - 塩見岳に登頂すること。
→ワンゲル部のKから塩見岳が良い山だと聞いていたので、ぜひ登りたいと思っていた。 - 一日のコースの始点と終点はテントサイト、水場がある山小屋にすること。
→後述の自分へのルールとして、全ての行程をテント泊&自炊にするため。
そんな感じで、白根三山縦走路と仙塩尾根を行ったり来たりする頭の悪そうな行程になった。
2. マイルールについて
今回、僕が自分への課題として設定したことがある。
- 食料は全て自分で担ぎ上げたもののみ。
- 全日程テント泊
基本的にはなるべく自分の力で登りたいと思った。
ただし水は先人が設置してくれた蛇口から得ていたし、トイレは山小屋のものを使用させていただいた。
少しお金を出したら、荷物がずいぶん軽くなるのは分っていた。
だが、なぜか、少しだけ自分に負荷をかけた山をやりたかった。
甘えを落としたかった。
3. 装備について
装備についてはきわめて教科書通り。
必要なものはこれまでの山行のために徐々に買い足していたので、特にこの縦走のために用意するものはなかった。
お金がなかったので大きなザックを買えなかった。60Lザックに取り外し可能なポケットを2つ付けて荷物を入れていった。
ただし、軽量化のために、帰りの着替えも含めて衣類(下着込み)は2セットしか持って行かなかった。
最初から着ていた服と、着替え1セットだ。
基本的にはよほどひどく雨に濡れるようなことがなければ、ずっと同じ格好で居ようと思っていた。
特に濡れなければ、帰りのバスに乗る前に綺麗なものに着替えようかな…と思っていた程度だ。
4. 食料について
食料については装備以上にかなり気合を入れて準備をした。
「登山 消費カロリー」と検索したところ、僕の場合の登山における消費カロリーは1時間あたりおよそ750kcalだということが分かった。
7日目の10時間以上歩く日は、7,500kcalが消費されることになる。
その日のうちに消費カロリー分を摂取することは不可能であり、また担ぎ上げる食料を多くすることは体力的に無理があった。
結論から言うと、食事は作業だと割り切ることにした。
必要な栄養素はサプリメントで摂取し、あとは動けるだけの糖質さえ摂取し続けていれば倒れることはないと判断した。
携行した主食
基本的にはアルファ米とパスタを主食とした。
棒ラーメン、餅なんかも保険のために持っていった。
全食アルファ米にしなかったのは、お金がなかったからだ。
しかしミートソースが思いのほか重く、序盤の食事はパスタ攻勢だった。
今、もう一度食料について考えるならば、パスタソースを持っていくのをやめて棒ラーメンの汁でパスタを食べることになると思う。
アルファ米 | 8食分 |
牛丼・麻婆丼・炒飯の元 | 8食分 |
パスタ | 9食分 |
パスタソース | 9食分 |
棒ラーメン | 8食分 |
味噌汁の元 | 6食分 |
餅 | 8食分 |
携行した行動食
これもほぼ教科書通り。
とにかく甘いものをなめ続けながら登山をした。
- 黒糖飴
- ミルクキャラメル
- クリームサンドクラッカー
携行したサプリメント
疲労軽減に役に立ちそうなものを携行した。
海外サイトから輸入して購入した。
BCAAとビタミン・ミネラルは今でも登山に行く際には必ず携行している。
- BCAA
- マルチビタミン・ミネラル
- タウリン
あとは特別考えたことはない。
基本的には1泊2日のテント泊縦走が9日間続くようなイメージで当日を迎えた。
アスカ